木材・プレカット

建築現場を影で支えるプレカット技術

PRE-CUT and Timbers

岡本銘木店のプレカット

プレカットは今や木造建築現場のワークフローの重要な要素を担っています。職人不足が深刻な昨今、短い工期と限られた人員でいかに効率良く施工するかが最優先の課題です。そこで、事前に加工された木材を最良のタイミングで納入することで、現場のリソースを最小限に抑え、安定した工期管理を可能にするのがプレカットなのです。今や木造住宅業界におけるプレカット木材の使用率は92%を超えています。

品質面においても、プレカット木材は機械生産ならではの高度な安定性と精細さを誇ります。専用CADでサイズや形状が納入先ごとに細かく管理され、いかなる設計や加工にも高い精度で応えることができます。確かな加工技術と近畿随一の特殊設備、そして現場との緊密なコミュニケーションがあるからこそ、私たちは必要な時に必要な木材をお届けできるのです。

柱や梁の加工

木造住宅の構造体となる重要な柱や梁。図面を元にCAD/CAMによるコンピュータ制御で自動切削するため、個体差が少ない安定の仕上がりです。

羽柄材の加工

一本一本の精度はもちろん、すべての木材を均一に加工します。『はいつき垂木』などの複雑な三次元カットにも対応。

パネルの加工

コンピュータによるミリ単位の細かい加工で、様々なモジュールに対応できる高品質な合板パネルをお作りします。

大型・長尺材の加工

ドイツ製のフンデガー加工機で10mを超える長尺の木材もプレカットできるため、倉庫や工場、公共施設などの中大規模な木造建築にも対応可能です。

CAD/CAM

専属のCADエンジニアが必要な木材を正確にデジタル化します。入力されたCADデータは親和性の高い自社工場のCAMシステムを通じて加工されます。

管理・発送

木材は棟ごとにまとめられ、しっかりと品質管理された環境で保管されます。万が一の事故を未然に防ぎ、確実に全国へ発送されていきます。

大規模木造建築物対応プレカット機器 フンデガーK2i

木材の風合いを活かした新国立競技場など、ここ数年木造による中大規模建築の需要が高まっています。岡本銘木店では来たるべく大型建築の木造化に備えて、兵庫県の三田工場にドイツ製のプレカット加工機「Hundegger(フンデガー)K2i 」を導入しました。最大で「300mm × 1,250mm × 13m」もの構造部材を加工することができ、近畿圏の大型木材加工のトップランナーとして、その可能性と活路を更に広げています。

※ フンデガーは加工ユニットを結合することで論理的には13mを超える長さの木材も加工可能です。様々なニーズにお応えするために設備の拡張も進めておりますので、規格外の木材加工についてもお気軽にご相談下さい。

耐震構法SE構法 指定工場

耐震構法SE構法は株式会社エヌ・シー・エヌが開発した木造による耐震構造の技術です。集成材と特殊金物を組み合わせたラーメン構造で、木造の常識を凌駕する強固な構造設計を実現するSE構法は、全国で多くの耐震住宅に採用されています。構造計算に裏付けられるSE構法では、1本1本の木材に徹底した品質管理が求められます。SE構法用木材の専用ラインを持つ京都工場は、その加工技術と品質管理、そして安定した生産体制を評価され、指定工場として認定されています。

※ SE構法の木材は株式会社エヌ・シー・エヌを通じての発注となります。