兵庫県丹波篠山市に新設された大規模プレカット工場。在来工法と金物工法のための柱や横架材のプレカット加工、CAD・CAMによる全自動生産システムなど、規模、品質ともに近畿地方のプレカット業界をリードするフラッグシップ工場です。

横架材棟、柱材棟、2つの大型木造倉庫を完備し、最新の加工機と効率化されたラインで、年間4000坪の生産能力を誇ります。

工場自体の建築にも木構造を採用し（一部金物使用）、大規模木造建築の可能性を感じることができるでしょう。木材を積極的も使用することによって、炭素を固定化し、二酸化炭素の排出を抑制する効果が期待されます。

兵庫県三田市の山間にある三田工場では、一般的な木造住宅部材の加工に加え、特殊な金物工法や大型建築物、門型フレーム、CLTなど様々な種類の木材加工に対応し、近畿圏全域に建築部材を出荷しています。施設内でCAD・CAMオペレーターによる設計や生産管理を行うことで、加工現場とのシームレスな連携が可能になり、スピーディで無駄のない業務フローを実現します。

三田工場では全国でも数台しかないドイツ製の大型加工機「フンデガー K2i」を所有し、10メートルを超える巨大な木材を加工することができます。これは一般的な通し柱の2倍以上の長さに相当し、三田工場の広大な敷地があってこそできることです。

木造の小学校校舎や銀行、コンビニエンスストアなど、近年注目されている非住宅木造建築物での採用実績も多数あり、戸建住宅から大型木造建築物に至るまで、木造建築のためのあらゆる部材の生産・加工・出荷にトータルで対応できる総合生産拠点です。

京都工場は耐震構法SE構法の構造材プレカットのための専用ラインです。SE構法は強度の高いラーメン構造の木造技術で、集成材と特殊金物の組み合わせによって鉄骨造並みの耐震性能を誇ります。全国で多くの耐震住宅に採用され、近畿圏では主に岡本銘木店の京都工場からその木材が出荷されています。

独自の厳しい耐震基準をクリアするために、施工は元より、木材の加工においても徹底して品質が管理されているのが特徴です。0.1mm単位の精度を実現できる高度な加工技術と、安定した生産体制、そして高水準の品質チェックに応えられる管理体制が求められます。そのため、全国でも厳選された指定工場のみが品質協定を結び、その加工を認められています。木造住宅の耐震技術をリードするSE構法の木材の生産を請け負うことは、岡本銘木店の加工技術と品質管理のレベルの高さを裏付けているのです。