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4F建てビルも木造で!! | 岡本銘木店|関西の住宅建材プレカット工場はオカメイ

COLUMN

非住宅木造コラム

Column of Non-residential Wooden Architecture

建築4F建てビルも木造で!!

2025年6月26日 更新

目次

4階建てビルを『木造で』というご提案

もしかしたら、4階建てで木造と聞いて驚かれるかもしれませんが、実は今、一般的に流通されている木材とオープン金物工法で木造4F建てビルの建築が行われているんです!

事例を通してご説明いたします。

  

1.選ばれるビルの条件

木材は再生可能な資源であり、製造時のCO2排出量が鉄やコンクリートに比べて圧倒的に少ないんです。さらに、木材自体が炭素を固定するため、ビルが建っている間も地球温暖化対策に貢献し続けます。こうした環境に配慮したビルは、企業イメージの向上に直結します。事例の建築主も「木造で自社ビルを建築したい」という問合せが始まりでした。

2.建築条件の確認

 建設地から防火・準防火の要件を確認します。事例の建設地は東京都江東区でした。

江東区は防火地域なので耐火の措置が必要となりました。次に基礎工事についてですが木造のメリットの1つに『自重が軽い』ということがあります。ですから地盤のボーリング調査結果を確認するのは必須ですね。鉄骨造であれば杭工事になるところが木造であれば柱状改良でいけるということもあります。実際、江東区は軟弱地盤でしたが柱状改良となって基礎工事のコストメリットが大きくでました。

3.コスト削減の為に考えること

 先述の基礎工事以外にもコスト削減に繋がることがあります。

【耐火はメンブレン(膜)】木でも耐火集成材という特殊な木材を使うと耐火被覆を省略できます。しかし木材費が高騰するので、耐火は石膏ボードで木材を被膜することにしました。それでも21㎜ボードを2重貼りとして42㎜の被膜となります。

でも今回は1Fロビーの目立つ柱を1本だけ耐火集成材で「表し」としました。

240㎜×240㎜の集成材に60㎜の難燃LVL材を貼付けて、更に15㎜の化粧木材を貼って390㎜の角柱となりました。

        
            240㎜角柱が ⇒ 390㎜角の耐火集成材へ

【接合方式は既製品】木材同士を接合する金物は極力既製品のオープン工法の金物を使用しました。㈱タツミのテックワン金物です。接合金物が特殊金物や製作金物になると、それだけでコストは2倍、3倍となります。既製品の金物で構造検討することもコスト削減には大事です。

     

【使用する木材は流通材】使用された木材は構造用集成材で135㎜幅が基本幅でした。それ以上の大きさになると特注材として木材費のコストアップになります。流通材の断面材サイズに納める構造検討もコスト削減に繋がる大きな要因です。

  

4.工事の様子

【地盤改良】敷地面積110.24㎡に対して柱状改良をしていきます

     

【基礎立上げ、土台敷】基礎は水害対策も考慮して立上りを1mとしています。

 135㎜角の土台は基礎に直置き、柱を受ける柱脚金物も基礎に直付けです。

   

【建て方と工期】階層毎に建て方工事を進めていきます。1F柱建込み→2F床梁組み、金物取付→2F床合板貼り→1~2F鉄骨階段取付の順番で約3日間です。さらに足場の組み換えが有れば1日追加となっても1フロア4日間で組み上がります。

   

【鉄骨階段とEV設置用鉄骨】鉄骨階段は現場の作業効率向上と安全性確保になります。

 4F建てビルなのでEV(エレベーター)を設置します。EV架台用に小屋梁に鉄骨H形鋼が取り付けられています。

   

以上の工程で約1か月で構造躯体が組み上がりました。

木造化のメリットは、現代のビジネスにおいて、単なるコストや効率性だけでなく、企業の社会的価値や働く人の満足度を向上させる上で非常に重要な要素となります。4F建てビルも木造で考えてみてはいかがでしょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


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