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倉庫の木造化ポイント・床面積、素材長、内装仕上げ | 岡本銘木店|関西の住宅建材プレカット工場はオカメイ

COLUMN

非住宅木造コラム

Column of Non-residential Wooden Architecture

建築倉庫の木造化ポイント・床面積、素材長、内装仕上げ

2025年4月26日 更新

倉庫建築を木造で検討する時のポイントを弊社の丹波篠山工場の実例からご説明します!

まず丹波篠山工場の建築地は「都市計画区域外」であり「防火地域・指定なし」という要件です。

 

1.床面積

 当初の計画では1,500㎡ほどの倉庫を1棟建てる計画がでした。コスト削減のために流通材を使うことに加えて「屋内消火栓設備の設置なし」という要件を検討しました。

屋内消火栓設備は木造倉庫の場合、700㎡以上で設置基準となっています。設置費用は数百万円単位のコストがかかることが一般的ですので、設置省略となれば大きなコスト削減につながります。その為、床面積700㎡以下で2棟建てるという計画となって、間口18.2m、奥行き36.4mの662.48㎡という床面積の倉庫となりました。
  

2.床面積の最大有効活用

662.48㎡の床面積を最大限に有効活用できる工法について検討します。倉庫のように長方形の縦長形状では短辺方向の耐力壁の確保が検討課題となります。

木造倉庫は『軸組工法』もしくは『枠組壁工法(ツーバイ)』で構造検討をします。

軸組工法は横架材と柱材と筋交いで建てていく「ピン(点)」を組合わせる工法です。ツーバイはパネルと枠材で建てていく「面」を組合わせる工法になります。この違いが耐力壁の配置にも影響してきます。軸組工法では今回のような長方形の場合、短辺方向の耐力壁を補うために910㎜幅の耐力壁が凸凹と出てきます。でもツーバイであれば「面」で考えるので、短辺方向の壁を2重・3重にすることも可能です。そのため耐力壁が凸凹でてくることが無いです。

 つまり耐力壁が凸凹しないツーバイの方が軸組工法よりも床面積を有効に使えると考えられます。

 

3.素材長の有効活用

流通されている木材を最大限に活用することで木材費の無駄を省くことができます。木材は通常3m、4m、6mというのが一般的です。合板であれば1820㎜、2430㎜、2730㎜、3030㎜という一般的な長さがあります。倉庫建築で倉庫内部の有効天井高さ7mを確保するために合板3030㎜を2枚繋いでさらに基礎高さを1mとすることになりました。

基礎高さを調整することで木材の素材長をいっぱいまで使って廃棄ロスを減らすことが可能となります。

 

4.内装仕上げ

 魅せる(見せる)工場という狙いもありまして、弊社の倉庫内部は必要最低限の範囲しかボード仕上げにしていません。躯体の木材を露出させておくことで工場見学で見て頂くこともできますし、コストダウンにもなります。これは建築地の要件が「防火地域・指定なし」だからこそ可能となります。
  

床面積・工法・軒高・内装仕上げを工夫することで、費用削減や見せる建築物になるという事例でした。SDGsへの対応など、環境負荷低減のために木造にしたいというニーズの付加価値提案ともなります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


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