建築倉庫の木造化ポイント
2025年4月8日 更新
目次
倉庫建築を検討する時にぜひ木造も検討の1つとしてご提案します!
倉庫の木造化について規模やメリットをご説明します。
1.規模、大きさ
国土交通省が発表している、建築着工統計調査をみると、2024年に建築された倉庫の実績は12,812棟。ただ、構造別に見ると、鉄骨造が10,229棟。それに対して、木造は1,888棟と全体の2割にも満たない程度です。
鉄骨造の倉庫の規模別に見ると、699㎡以下が9,080棟で全体の約9割を占めています。
700㎡未満の倉庫にすることで緩和される規制や省略できる設備があります。
屋内消火栓設備・・・倉庫で木造の場合は700㎡以上で設置基準となっています。屋内消火栓の設置には数百万円単位のコストがかかることが一般的ですので、設置省略となれば大きなコスト削減につながります。
2.柔軟な利用
小規模な倉庫は、用途の変更が容易です。需要に応じて、倉庫の使用目的を変更したり、レイアウトを調整したりすることが可能です。これにより、ビジネスの変化に柔軟に対応できます。
3.環境への配慮
小規模な木造倉庫は、資源の使用を最小限に抑え、環境への負荷を軽減します。木材は再生可能な資源であり、持続可能な建築を実現するための選択肢として評価されています。
4.地域社会との調和
小規模な建物は、周囲の環境や地域社会との調和が取りやすく、景観を損なうことが少ないです。これにより、地域住民との良好な関係を築くことができます。
5.迅速な建設
小規模な倉庫は、設計や施工が比較的簡単で迅速に行えるため、短期間での運用開始が可能です。
以前に比べると木造でも、ある程度の規模の倉庫が建築可能なことが認知されてきました。
またSDGsへの対応など、環境負荷低減のために木造にしたいというニーズも事業者で高まっています。建設する側でも木造化による差別化を図りたいということがあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。