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木造倉庫建築の細かな見どころポイント | 岡本銘木店|関西の住宅建材プレカット工場はオカメイ

COLUMN

非住宅木造コラム

Column of Non-residential Wooden Architecture

建築木造倉庫建築の細かな見どころポイント

2025年6月24日 更新

目次

『その構造 木造にしませんか?』の代表候補は何といっても【倉庫】です。
しかも700㎡以下の平屋倉庫は是非とも木造で検討してみてほしいです。
というわけで、平屋の倉庫建築について事例を織り交ぜながらご紹介します!!

1.地盤改良、基礎工事

 木造のメリットの1つに『自重が軽い』ということが挙げられます。どのくらい軽いものなのかといいますと。。。木、鉄、コンクリートの比重でみてみましょう。比重は、水の比重を1.0として比較します。

木材: 約 0.3∼0.8
 木材の種類によって比重は大きく異なります。例えば、スギは0.38程度、ケヤキは0.69程度です。比重が1.0より小さいため、水に浮きます。

コンクリート:普通コンクリート: 約 2.3∼2.4

鉄: 約 7.85 (一般的に7.8とされています)
 鉄は非常に比重が大きく、同じ体積の水よりも約7.8倍重いことになります。

この比重の違いは建築物の基礎・地盤の差に直結します。
平屋の木造倉庫であれば『布基礎』といって、建物の外周部分だけ基礎を設けます。
内部床部分は厚み150㎜のコンクリートスラブ(D10鉄筋@200シングル配筋あり)を打設するだけです。
鉄骨造になると地中梁・べた基礎が必要なこともあり、基礎工事金額に大きな差が出ます。

写真は地盤改良は表層改良のみです。地盤が強かったということもありますが、木造による自重の軽さが大きく影響しています。
基礎が外周のみなので捨てコンクリートも外周のみ打設しています。

   

基礎は『布基礎』です。基礎の底板は幅500㎜、厚み250㎜、立上りは幅250㎜、高さ1050㎜となります。
鉄骨造であれば底板は900㎜角くらいになるので、その差は大きいです。

床スラブは建物完成後の後施工となるので、内部床部分はしっかりと転圧して完了です。

    

2.資材搬入、地組み作業

今回の木造倉庫は枠組み壁工法(ツーバイ工法)とLVLトラスの組み合わせとなります。

棟上げの前にトラスと屋根パネルの現場地組作業があります。
先行してトラスと屋根パネルの資材を搬入します。
搬入した日から地組作業開始です。敷地内で材料を移動させるのでレッカーを配置しています。
    

トラスは構造用LVL 厚み38㎜、高さ505㎜を3枚重ねとして、110㎜ビスで止付けます。
トラスの接合部1か所で100本以上のビスを止付ける為、専用の機材で体重をかけてビスをねじ込んでいきます。

     

屋根パネルは2×10材(38㎜×235㎜)で組み上げていきます。
今回は20mトラス5本と36枚の屋根パネルを地組みしました。約3日間かかりました。

3.建て方開始!

 地組みが終わると建て方開始です。壁パネルは建て方当日に専用工場からトレーラーで現場搬入されます。
荷受けだけで半日かかりです。敷地奥の角から壁パネルを起こしていきます。
壁パネル→トラス組み→屋根パネルの順番に作業が進みます。壁パネルには枠材と壁合板が組み込まれているので、壁パネルを立て込むと建物全体像が見えてきます。
壁パネル・トラス・屋根パネルが終わると野地合板の貼り付けです。

    

4.庇、シャッター取付、屋根・外壁工事

 倉庫なので荷物の搬入出部分には庇が必要となります。今回も木で庇を設けました。
倉庫内からの庇垂木38×505を2.8m持ち出して、さらに垂木で1.2m伸ばして約4.0mの庇ができあがりました。
倉庫内には1.2mほどの控えが出っ張っています。

    

 倉庫とはいえ木造ですから住宅が大きくなったというのと同じ考え方で、屋根材・ガルバリウム鋼板、外壁材・金属サイディングが住宅と同じ工事となります。シャッターも取り付けます。

    

5. 完成 内観・外観

 内観完成写真を見ると搬入出口の開口面積に対して壁量が足りているのか、と思われるかもしれません。今回は3か所の開口部に対してそれぞれ両袖に910㎜の耐力壁を設けてまして、更に2重壁・3重壁とすることで必要壁量を確保しています。

内部の壁は木が見えている部分と石膏ボードで木が隠れている部分があります。建物の延焼ラインを考慮して、必要最低限の石膏ボードを施工しています。でも木が見えている方が落ち着く感じや柔らかな印象がありますので、木造であれば木が見える部分は残しておきたいですね。

    

まとめ

 木造による自重の軽さのおかげで地盤・基礎工事が大幅に簡略化されます。倉庫に必要とされる庇やシャッター、搬入出用の大開口部の確保も構造検討で確保することが可能です。
木が見える作業環境も確保しつつ作業性向上も期待できます。平屋の倉庫は是非とも木造で検討してみてください!!

最後までお読みいただきありがとうございました。


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